PODCAST

AFTERNOON RADIO「デザインのよみかた」

前回に引き続き「工藝風向」店主で日本民藝協会常任理事、雑誌『民藝』編集長の高木崇雄さんをゲストにお招きして、デザインが参照する民藝の側面、工藝的なデザイン、柳宗悦と北大路魚山人の軋轢、工藝品の3Dプリンタ解釈、工藝風向の名前の由来などをお聞きしました。

→ Instagram：工藝風向（@foucault）
→ 日本民藝協会
→ 雑誌『民藝』
→ 高木崇雄『わかりやすい民藝』

#109
民藝のよみかた（前編）（ゲスト：高木崇雄さん）

「工藝風向」店主で、日本民藝協会常任理事、雑誌『民藝』編集長の高木崇雄さんをゲストにお招きして、民藝の成り立ちやそのコアな思想である「用即美」をはじめ、民藝や工藝についての率直な質問に答えていただきました。

→ Instagram：工藝風向（@foucault）
→ 日本民藝協会
→ 雑誌『民藝』
→ 柳宗悦『工藝の道』
→ 高木崇雄『わかりやすい民藝』

#107
ジェネラティブ（生成的）とは何なのか（ゲスト：久保田晃弘さん）

前回に引き続き、多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授でアーティストの久保田晃弘さんをゲストにお招きして、生成AIで話題にされがちなAI技術ではなく「生成（ジェネラティブ）」という概念に着目しながら、ベンゼ美学やジェネラティブアート、個性についての話を聞きました。

→ ÉKRITS：久保田晃弘「Uncreative Coding / アンクリエイティブ・コーディング」
→ dialog（）「日本のGenerative artの過去・現在・未来」
→ 多摩美術大学美術館「20世紀コンピュータ・アートの軌跡と展望」
→ マックス・ベンゼ『情報美学入門：基礎と応用』

#106
デザインのアノニマス性と可逆性（ゲスト：久保田晃弘さん）

今回は多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授でアーティストの久保田晃弘さんをお招きして、このポッドキャストの過去回の感想からデザインのアノニマス性の話、時間というテーマからの可逆デザインの可能性についての話を聞きました。

→ ÉKRITS：久保田晃弘「予言とアーカイヴ」
→ Make: Japan：久保田晃弘「ものをつくらないものづくり #8 — 未来から遠く離れて」

#103
音楽メディアのアートワークの話

音楽アルバムのジャケットについての話が聞きたいと、第100回記念のエピソード付き選曲回のときにリクエストをいただいたので、それに応えてお送りします。しかし、結果的には音楽のアートワークについてのメディア論みたいな話が中心となりました。

→ IDEA No.311 音のコスモグラフィ
→ デザインの初期衝動
→ Netflix：アトランタ
→ YouTube：Childish Gambino / This Is America

#101
㊗️100回記念エピソード付き曲紹介後編

Spotify

第101回の収録となる今回も、前回に続いてポッドキャスト第100回の更新を記念した企画。SpotifyのMusic+Talkの機能を使って、それぞれ2曲ずつエピソード付きで選曲をしています。引き続きAFTERNOON MUSIC STATION「デザインのよみかた」をお楽しみください。

→ YouTube：リアム・ギャラガーに73の質問 | VOGUE JAPAN
→ YouTube：Death in Vegas featuring Liam Gallagher / Scorpio Rising
→ YouTube：Steely Dan / Deacon Blues
→ YouTube：Scritti Politti / Wood Beez (Pray Like Aretha Franklin)
→ YouTube：Gato Barbieri / Encontros

#099
近況報告と「よみかた」のミッションの話

前回の収録からかなり間が空いたので、その理由をわれわれの近況報告とともに話しました。またこのプロジェクトのミッションのようなものが突如降って湧いて出てきたので、その意図にも触れています。

#098
昨年の振り返りと文庫企画の話

今回はポッドキャストのエピソードを眺めながら、二人で一本のマイクで一発撮りで、年末の振り返りをしました。また新年の展望として、「よみかた」の文庫企画についても話をしました。

#096
美的身体のメタモルフォーゼについて前編（ゲスト：神楽岡久美さん）

今回はアーティストの神楽岡久美さんをゲストに迎え、中村が展示のデザインを手掛けて大林も鑑賞した「わたしのからだは心になる」展をきっかけに、神楽岡さんが2016年からプロジェクトとして取り組んでいる「美的身体のメタモルフォーゼ」について話を聞きました。

→ Kumi kumikaguraoka
→ 「わたしのからだは心になる？」展

#095
ポケットが左胸にある理由とイギリスの話

今回はバブアーのジャケットのポケットがなぜ左胸にあるのか知ったのをきっかけにして、テーマを一気にイギリスにまで広げて話をしました。地元の風習を世界の常識にまでした大英帝国の文明の影響力から、性が融けた文化とアレキサンダー・マックイーン、1990年代のクールブリタニアまで。

→ バブアーの動画
→ Netflix 映画：ワム！
→ Netflix シリーズ：ベッカム
→ YouTube：Pulp "Common People"

#094
ジャン＝リュック・ゴダールのよみかた

われわれ二人が参加した「BOOK PARK CLUB」で大林が蓮實重彦さんの『ゴダール革命〔増補決定版〕』を選んだのをきっかけにして、昨年鬼籍に入ったジャン＝リュック・ゴダールについて話をしました。とくにゴダールが難解と言われるわけを考察しています。

→ 鈴木大拙（著）・上田閑照（編）『新編東洋的な見方』
→ 蓮實重彦『ゴダール革命〔増補決定版〕』

#093
これからやりたいことの話

今回は初めてオフラインで肩を並べて一本のマイクでの収録。これから「デザインのよみかた」のプロジェクトでやりたいと考えている、「問い」を意識した対話、「出版」とその出店、「相談室」の企画について、お茶を飲みながら話をしました。

→ 文学フリマ

#092
「よみかた」の読み物系コンテンツの話

先日下北沢の本屋B&Bで開催したイベント「ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』のよみかた」の文字起こしテキストを公開しました。このヴァージル記事を皮切りに、今回はこれまであまり触れてこなかった「デザインのよみかた」にアップされている読み物系コンテンツについて振り返ってみました。

→ デザイン名著をよみとく #4 ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』（ゲスト：平岩壮悟さん）

#091
メンフィス柄とポストモダンの話

スクーで始まった中村担当の連続講義「デザインのトレンドはなぜ繰り返すのか？」のテーマである「90年代リバイバル」や「Y2Kファッション」や「平成レトロ」といったキーワードをきっかけに、モダニズムからポストモダンへと至る間にどんなことが起きているのか話をしました。

→ Schoo「デザインのトレンドはなぜ繰り返すのか？」
→ YouTube：Big L "Put It On"
→ YouTube：Souls Of Mischief "93 'Til Infinity"
→ ハル・フォスター（編）、室井尚＋吉岡洋（訳）『反美学: ポスト・モダンの諸相』

#090
お茶会のデザインの話

先日のEVENING TEA PARTY「デザインのよみかた」にお越しいただいた皆さま、ありがとうございました！今回はイベントの振り返りをしながら、お茶会のデザインについての話をしました。最後に中村からATELIER MUJIでのJAPAN CRAFT『百工のデザイン』展の告知があります。

→ EVENING TEA PARTY「デザインのよみかた」＠胡桃堂喫茶店
→ JAPAN CRAFT 『百工のデザイン』展
→ JAPAN CRAFTの視座：中村将大「土着のモダン・デザイン」（PDF）

#089
EVENING TEA PARTY事前茶会（ゲスト：後藤桂太郎さん）

今回は9月23日（土・祝）に胡桃堂喫茶店で開催するEVENING TEA PARTY「デザインのよみかた」の前に、当日お茶を振る舞っていただく「茶酔」の後藤桂太郎さんをゲストにお迎えして、お茶酔いの効果や当日提供するお茶の説明を話を聞きました。熱いお茶を飲みながら聞いてみてください。

→ EVENING TEA PARTY「デザインのよみかた」（9/23･土＠胡桃堂喫茶店）
→ 茶酔

#088
ジェネリックなフォーマットとしての文庫本の話

中村が出版した文庫サイズのエッセイ集『未然のこと』の話から、文庫本というジェネリックなフォーマットについて考えていきました。またお茶会イベント「EVENING TEA PARTY『デザインのよみかた』」についてのお知らせもあります。

→ EVENING TEA PARTY「デザインのよみかた」（9/23･土＠胡桃堂喫茶店）
→ 茶酔
→ 岡倉覚三『茶の本』
→ note：中村将大『未然のこと』
→ リルケ『ドゥイノの悲歌』
→ 『わたしのからだは心になる?』展

#087
お茶会企画＠胡桃堂喫茶店の話

前にも軽く話をした胡桃堂喫茶店でのお茶会企画。"EVENING TEA PARTY「デザインのよみかた」"というタイトルで9/23（土・祝）に開催することが決まりました。今回はその内容について詰めています。大林が参加した青山ブックセンターの選書フェア、中村主催の胡桃堂喫茶店でのイベントのお知らせもしております。

→ STORES：『私的デザインの現在地』
→ 胡桃堂喫茶店
→ 茶酔
→ 紅茶専門店 Uf-fu（ウーフ）
→ 青山ブックセンター本店夏の選書フェア
→ 平井靖史『世界は時間でできている: ベルクソン時間哲学入門』
→ 「声のいれもの —ブックデザインをよむ—」＠胡桃堂喫茶店

#086
『私的デザインの現在地』の話後編（ゲスト：吉竹遼さん）

前回に引き続き吉竹遼さんをゲストに迎え、大林と中村も参加した書籍企画『私的デザインの現在地』についての話をしました。それぞれの気になる現在地をピックアップしたり、吉竹さんから企画のルーツや隠された仕掛けについてお聞きしました。

→ STORES：『私的デザインの現在地』
→ 『ポール・ランド、デザインの授業』
→ クラウス・クリッペンドルフ『意味論的転回 ― デザインの新しい基礎理論』

#085
『私的デザインの現在地』の話前編（ゲスト：吉竹遼さん）

今回は吉竹遼さんをゲストにお招きして、2023年の今考えるデザインをテーマにした企画で、大林と中村も参加した半匿名の寄稿集『私的デザインの現在地』についてのお話を聞きました。その企画の意図や制作の経緯を聞いたり、われわれ二人の感想を話したりしました。

→ STORES：『私的デザインの現在地』
→ コミックマーケット

#084
「ブランディングの考え方」の話

大林が自社のOVERKASTのWebサイトで公開した「ブランディングの考え方」という記事の内容に沿って、ブランディングにおけるアイデンティティとイメージと体系の話をしました。

→ OVERKAST：ブランディングの考え方
→ デザインのよみかた：デザインという言葉を整理しよう

#082
イマージュからはじめるデザインの道具立て（ゲスト：平井靖史さん）

前回に引き続き、ベルクソン研究者で『世界は時間でできている』の著者である平井靖史さんをゲストにお招きし、ベルクソンの言う「イマージュって何ですか？」という素朴な疑問からスタートして、時間哲学の道具を整理していただきながら、デザインへの応用可能性を探りました。

→ 平井靖史『世界は時間でできている: ベルクソン時間哲学入門』
→ アンリ・ベルクソン『物質と記憶』（杉山直樹・訳）
→ ÉKRITS：平井靖史＋三好賢聖「ベルクソンで考える動きのデザイン」

#081
ベルクソンの時間哲学への招待（ゲスト：平井靖史さん）

ベルクソン研究者で『世界は時間でできている』の著者である平井靖史さんをゲストにお招きして、ベルクソン的な時間についてお聞きしました。時間の質的な構造がどのように心の哲学へとつながっていくのか、平井さんに解き明かしていただいています。

→ 平井靖史『世界は時間でできている: ベルクソン時間哲学入門』
→ アンリ・ベルクソン『思考と動き』
→ ÉKRITS：平井靖史＋三好賢聖「ベルクソンで考える動きのデザイン」

#080
『新版・学習まんが「アフォーダンス」』の話

コルシカさんがまんがを描いて、大林が監修と原作を担当した『新版・学習まんが「アフォーダンス」』が先日発売になったので、それを記念して今回は誕生秘話や制作意図などの話をしました。「アフォーダンス」というラディカルな理論の可能性や、ドナルド・ノーマンの認知心理学的なアフォーダンス解釈についても触れています。

→ ÉKRITS：『新版・学習まんが「アフォーダンス」』
→ Twitter：コルシカ（@corsica_kuno）
→ Instagram：コルシカ（@corsica_kuno）
→ D. A. ノーマン『誰のためのデザイン？増補・改訂版 ― 認知科学者のデザイン原論』
→ THE DESIGN SCIENCE FOUNDATION

#079
東洋的感覚と小津安二郎と蔵書読み比べ茶会の話

胡桃堂喫茶店で開催された「日本の美をよむ 2023」の振り返りは、東洋的感覚の話題からA24の映画『アフター・ヤン』とその監督コゴナダが影響を受けた小津安二郎の構図やスティーヴ・アルビニのエンジニアリングへと発展。最後は蔵書を読み比べた茶会についての話をしました。

→ 日本の美をよむ 2023
→ 映画『アフター・ヤン』公式サイト
→ 特別展「生誕120年没後60年小津安二郎展」

#078
ファーストフラッシュとブラックレターの話

先日ゴールデン街のバーで開催したダージリンのファーストフラッシュのお披露目お茶会と、河野三男さんとお会いした食事会、河野さんが執筆されているブラックレターの論考についてなど、いろいろと近況の話をしました。

→ 日本の美をよむ 2023
→ 青空文庫：夏目漱石『草枕』

#077
「日本の美をよむ」のよみかた後編（ゲスト：今田順さん）

5月6日に胡桃堂喫茶店で開催される読書会「日本の美をよむ 2023」を前にして、前回に引き続き今田順さんをゲストにお迎えした後編。さらにくわしく「日本の美をよむ」について話を続けていくと、さながらリハーサルのような雰囲気になっていきました。

→ 日本の美をよむ 2023
→ 青空文庫：夏目漱石『草枕』

#076
「日本の美をよむ」のよみかた前編（ゲスト：今田順さん）

5月6日に胡桃堂喫茶店で開催される読書会「日本の美をよむ 2023」を前に、今田順さんをゲストにお迎えしました。今田さんの「日本の哲学は美のまわりにあるのではないか」という仮説のもと、2017年から中村とともに運営をしてきた「日本の美をよむ」についての経緯や意図などを聞いています。

→ 日本の美をよむ 2023
→ 胡桃堂喫茶店

#075
お茶会とChatGPTの話

今回は先日イベントの打ち上げも兼ねて開催したお茶会とChatGPTの話。お茶会の方は、お茶の淹れ方からお茶を飲み続けて達する茶酔いという状態のおもしろさまで。ChatGPTの方は、インターフェイスに委譲するときに起きるクレオール化の観点から話をしました。

→ 中田商店
→ Uf-fu | 紅茶専門店ウーフ
→ ChatGPT | OpenAI

#074
遠くて近い90年代文化の話

前回に引き続いて、リアルタイム世代として語らずにはいられないが、それゆえになかなか俯瞰できない90年代文化の話。今思うと不思議な当時の音楽雑誌文化についてや、InstagramにつながるHIROMIXの影響について話をしました。

→ 文献書院＆ブンケンロックサイド
→ 中田商店
→ TVer：フジテレビ「ロングバケーション」

#073
世代を超えて語る90年代（ゲスト：市川紗希さん）

今回は中村ゼミのゼミ生で金竹賞を受賞した帝京平成大学人文社会学部人間文化学科メディア文化コース3年生の市川紗希さんをゲストにお招きしました。市川さんが制作したZINEの90年代というテーマから、当時の時代背景を振り返りながら『東京ラブストーリー』やフリッパーズ・ギターなど、ノスタルジックな話題で盛り上がりました。

#072
イベントの振り返りと日本的方法の話

2月21日にB&Bでおこなわれたトークイベント「ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』のよみかた」にご来場いただいた皆さま、どうもありがとうございました。今回はイベントの振り返りをしながら、質疑で回答しきれなかった「日本的方法」についての話をしました。

→ 本屋B&B：平岩壮悟×大林寛×中村将大「ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』のよみかた」
→ 青空文庫：谷崎潤一郎『陰翳礼讃』
→ 青空文庫：谷崎潤一郎『盲目物語』
→ 青空文庫：谷崎潤一郎『春琴抄』
→ Stable Diffusion
→ Midjourney
→ Riffusion

#071
「『ダイアローグ』のよみかた」イベント事前会議（ゲスト：平岩壮悟さん）

今回は平岩壮悟さんをお招きして、2月21日に本屋B&Bで開催されるイベント「ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』のよみかた」に向けた事前会議の様子を収録しました。イベント内容の検討や事務的な連絡事項だけでなく、信仰告白や所属表明としての文字についての余談にまで至りました。イベントへのお越しをお待ちしております。

→ 本屋B&B：平岩壮悟×大林寛×中村将大「ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』のよみかた」
→ Peatix：平岩壮悟×大林寛×中村将大「ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』のよみかた」

#070
アーキテクトとしての磯崎新の話

今回はたまたま二人が磯崎新の著作を同時に読んでいたことに端を発して、昨年末の訃報以降に考えた磯崎新という存在について話をしました。国内外において建築家の典型となった人のトリックスターとしての領域横断的な活動を振り返っていたら、ゆっくりとアーキテクトというものの原型が浮かび上がってきました。

→ 平松剛『磯崎新の「都庁」― 戦後日本最大のコンペ』
→ 磯崎新『建築における「日本的なもの」』
→ 新宿ホワイトハウス
→ 磯崎新『空間へ』
→ 磯崎新＋浅田彰『Any：建築と哲学をめぐるセッション ― 1991〜2008』
→ 柄沢祐輔「『空間へ』再読」
→ 磯崎新＋田中純『磯崎新の革命遊戯』

#069
講評会とグレン・グールド『ゴルトベルク変奏曲』の話

本年最初の収録は、大林も講評者として参加した中村の大学での担当授業「デザイン理論」の最終講評会の話からスタート。題材となるグレン・グールド『ゴルトベルク変奏曲』の解釈について、音楽関係者との対話を経て考えたことを語りました。最後に下北沢のB&Bでおこなわれるイベント「ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』のよみかた」の告知があります。

#068
2022年を振り返った話

2022年最後の収録となる今回は、今年公開したポッドキャストの収録回を振り返ってみました。どうやら「ファッションとモダニズム」あたりからブーストがかかり、今世紀のモダニズム観が明快になったような気がます。本年もご視聴いただき、ありがとうございました。

#067
イベントとタイプビートとプリセットの話

平岩さんのゲスト回を終えて、改めてヴァージル・アブロー関連のイベントをやりたいという話で盛り上がりました。その他、ジェネリックな文化土壌であるヒップホップのタイプビートやシンセサイザーやソフトウェアのプリセットについても話しました。

→ ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』
→ Schoo「デザイン温故知新～過去から現在、未来へ繋がるヒントを探る」
→ Genius: How “Type Beats” Have Changed Hip-Hop Production

#064
「デザイン温故知新」の話後編

今回も引き続き、中村が担当するオンライン学習サービスSchooでの連続講義「デザイン温故知新～過去から現在、未来へ繋がるヒントを探る」の話題。オープンソース、デフォルト、典型、モダニズムといったキーワードから、本講義の意図について話をしました。

→ Schoo「デザイン温故知新～過去から現在、未来へ繋がるヒントを探る」
→ デザイン名著をよみとく #3 ロビン・キンロス『モダン・タイポグラフィ』（ゲスト：河野三男さん）
→ Schoo「デザインのよみかた」
→ 岩壁音楽祭 - GAMPEKI MUSIC FESTIVAL

#063
「デザイン温故知新」の話前編

今回は中村が担当するオンライン学習サービスSchooでの連続講義「デザイン温故知新～過去から現在、未来へ繋がるヒントを探る」の話題。本講義のポイントとなる参照可能な「典型」から再解釈するモダンデザインから話を広げていきました。

→ Schoo「デザイン温故知新～過去から現在、未来へ繋がるヒントを探る」
→ 濱田庄司『無盡蔵』
→ 第1回「21の文人展」開催

#062
「イメージ・メイキングを分解する」展について後編（ゲスト：多田かおりさん）

今回も引き続き、東京都写真美術館で10月10日まで開催中の「イメージ・メイキングを分解する」展のキュレーターで学芸員の多田かおりさんをゲストにお招きして、本展示の意図やイメージの不可思議さ、企画段階でのイメージ・メイキングについて話をしました。

→ 東京都写真美術館「イメージ・メイキングを分解する」展

#061
「イメージ・メイキングを分解する」展について前編（ゲスト：多田かおりさん）

今回は東京都写真美術館で開催中の「イメージ・メイキングを分解する」展のキュレーターで学芸員の多田かおりさんをゲストにお招きししました。本展示について、企画・編集担当としてお手伝いした大林と、当日鑑賞してきた中村が、それぞれの立場から話を聞いています。

→ 東京都写真美術館「イメージ・メイキングを分解する」展

#060
ヴァージル・アブローとデザインのジェネリック性

前回のヴァージル・アブロー『ダイアローグ』の読み解きで言い忘れていた、彼のデザインのジェネリック性についての話題。最終的に、音楽理論のバークリーメソッドにも通じる解析可能で再現可能なモダンデザインは、文明と文化で区分するとうまく整理できるんじゃないか？という話になりました。

→ ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』

#059
デザイン名著をよみとく：ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』

今回は久しぶりの「デザイン名著をよみとく」シリーズとして、ヴァージル・アブローの『ダイアローグ』を取り上げました。「リサーチ」「リファレンス」「アーカイブ」、またヴァージルの造語である「ピュリスト／ツーリスト」といったキーワードから、デザイナーとしての彼のおもしろさを探ってみました。

→ ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』
→ ヴァージル・アブロー『“複雑なタイトルをここに”』
→ デザイン名著をよみとく #3 ロビン・キンロス『モダン・タイポグラフィ』ゲスト：河野三男さん
→ 青山ブックセンター夏の選書フェア
→ ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』選書フェア@青山ブックセンター

#057
ファッションとモダニズムの話前編

今回は『サラリーマンはなぜサーフボードを抱えるのか？』と『AMETORA（アメトラ）ー日本がアメリカンスタイルを救った物語』の二冊をリファレンスにしたトーク。前編ではそれぞれの書籍について紹介しながら、メンズファッションからシェーカー家具にまで共通する文化的な構造について話をしました。

→ 真崎嶺『サラリーマンはなぜサーフボードを抱えるのか？』
→ デーヴィッド・マークス『AMETORA（アメトラ）ー日本がアメリカンスタイルを救った物語』

#056
エクリのリニューアルのよみかた実践編（ゲスト：神村誠さん）

前回に続いてデザイナーの神村誠さんをゲストに、デザイン思想メディア「ÉKRITS / エクリ」（ekrits.jp）のリニューアルの話をしました。後半は「実践編」として、今回のリニューアルのコンセプトである「フェティッシュとしての機能主義」を、どう解釈して「読むことのアップデート」を実現していったのか聞きました。

→ ÉKRITS / エクリ
→ Kamimura & Co.
→ 大林寛「エクリとリニューアルのことー＋Mエクリ散策案内インタビュー」

#055
エクリのリニューアルのよみかた歴史編（ゲスト：神村誠さん）

デザイナーの神村誠さんをゲストに迎え、大林と共にプロジェクトを進めてきたデザイン思想メディア「ÉKRITS / エクリ」（ekrits.jp）のリニューアルについて話をしました。前半は「歴史編」と題して、デザインの意図をより深く理解していただくために、これまでのエクリの歩みを振り返っています。

→ ÉKRITS / エクリ
→ Kamimura & Co.
→ 大林寛「エクリとリニューアルのことー＋Mエクリ散策案内インタビュー」

#054
WWEとAEWとCMパンクとMJFの話後編

前回から続いて延長戦となった「プロレスのよみかた」。今回はいよいよMJFの話。YouTube以降の情報環境で育った彼が、どんなイデオロギーを持ち、AEWという団体でどんな苦悩を抱えていたのか。WWE時代のCMパンクと重ね合わせながら解説してみました。

→ YouTube: BETTER THAN YOU - Complete CM Punk vs MJF Feud
→ 蛇、もしくは語り直すということについて

#053
WWEとAEWとCMパンクとMJFの話前編

今回はデザインからすこし離れて、MJFというレスラーが起こしたイノベーションの話題。前編はMJFの話の導入として、アメリカのプロレス団体の成り立ちやマーケティング、MJFの抗争相手だったCMパンクというレスラーについて話をしていたら、時間切れドローになってしまいました。

→ MJF
→ WWE
→ AEW

#052
エクリのリニューアルのモードとムード

大林の運営するデザイン思想メディア「ÉKRITS / エクリ」（https://ekrits.jp/）のリニューアルを受けて、そのコンセプトやプロセスについて話をしました。その結果、骨董屋のようなメディアの性格が浮かび上がることになりました。

→ ÉKRITS / エクリ
→ 大林寛「エクリとリニューアルのことー＋Mエクリ散策案内インタビュー」
→ 上妻世海『制作へ』
→ ÉKRITS ROPPINGI
→ ÉKRITS Big Logo Tote Bag
→ Kamimura & Co.
→ 江見政亮

#048
グラフィックデザインと人文知（ゲスト：室賀清徳さん）

今回はゲストに編集者の室賀清徳さんをお迎えして、編集を担当された新刊『グラフィックデザイン・ブックガイド』で狙ったこと、長く編集長をされていた雑誌『アイデア』のときの問題意識など、貴重な話を聞かせていただきました。

→ 『グラフィックデザイン・ブックガイドー文字・イメージ・思考の探求のために』
→ 西岡文彦『イメージ生産の技術』
→ マイケル・ビェルート『ヘルベチカ世界を魅了する書体』

#047
新学期に考えるこれからの話

新学期がはじめる時期に、改めてこれから「デザインのよみかた」でやりたいことを話し合ってみました。いろんな企画が出てきましたので、「それいいね！」とか「こんなのどう？」といったご意見・ご感想もお待ちしております。

→ 菊地成孔＋大谷能生『東京大学のアルバート・アイラー東大ジャズ講義録・歴史編』
→ 菊地成孔＋大谷能生『東京大学のアルバート・アイラー東大ジャズ講義録・キーワード編』

#046
「よみかた」のデザイン

「はなれより。」へのゲスト出演もあって、久しぶりに感じられる二人での収録。中村が改めて『グラフィックデザイン・ブックガイド』を読み解いていたら、最終的にあらゆる本をデザイン書として読む「よみかた」の話になりました。

→ はなれより。Vol.15「4人の歩みと解像度と計画性のなさ」（ゲスト：大林寛・中村将大）
→ 『グラフィックデザイン・ブックガイドー文字・イメージ・思考の探求のために』
→ 今村創平『現代都市理論講義』
→ 山崎正和『装飾とデザイン』

#044
『グラフィックデザイン・ブックガイド』について（ゲスト：上平崇仁さん）

今回は『グラフィックデザイン・ブックガイド』の共著者である上平崇仁さんをゲストに迎え、執筆の裏話や大林との役割分担、この本のコンセプトである「グラフィックデザインの現代的なアップデート」の展望などを話しました。

→ 『グラフィックデザイン・ブックガイドー文字・イメージ・思考の探求のために』
→ 上平崇仁『コ・デザインーデザインすることをみんなの手に』

#043
不遇の時代と読書会と新刊の話

「はなれより。」の関口さんと吉竹さんをゲストにお招きした回で盛り上がった不遇の時代を振り返りつつ、中村が登壇した広島のミナガルデンでの読書会と、大林が執筆陣の一人として寄稿した新刊『グラフィックデザイン・ブックガイド』について話しました。

→ 『グラフィックデザイン・ブックガイドー文字・イメージ・思考の探求のために』

#042
デザインの初期衝動、その後後編（ゲスト：関口裕さん＋吉竹遼さん）

前回に引き続き吉竹遼さんと関口裕さんをゲストに迎え、東美祭2021のトークイベントで「デザインの初期衝動」を話した4人で、学生から社会人になってからの意識の変化、デザインとの向き合い方などを話しました。

→ デザインの初期衝動（文字起こしテキスト）
→ はなれより。ー ex.03｜わたしとデザイン（当日の収録）

#041
デザインの初期衝動、その後前編（ゲスト：関口裕さん＋吉竹遼さん）

先日「デザインのよみかた」のWebサイトで「デザインの初期衝動」というトークイベントの文字起こしテキストを公開しました。今回の収録は、そのイベントの参加メンバーである関口裕さんと吉竹遼さんをお招きして、デザインの仕事を始めるまでを話しました。

→ デザインの初期衝動（文字起こしテキスト）
→ はなれより。ー ex.03｜わたしとデザイン（当日の収録）

#040
空間と時間における設計の違いの話

改めて卒業制作について振り返りつつ、オフィスの引越しもあったので、「場づくり」というキーワードで空間と時間における設計の違いについて話しました。建築家の柄沢祐輔さんの話、2月23日に開催される読書会のお知らせもあります。

→ 柄沢祐輔『アルゴリズムによるネットワーク型の建築をめざして』
→ ミナガルテンの読書会「日本の美を読む」をふりかえる ―解題としての鈴木大拙にふれながら―

#039
ゼミ生と語るお菓子とデザイナー像の話（ゲスト：喜多くるみさん＋中村汐里さん）

前回に引き続き、大林が東洋美術学校で受け持っているゼミ生の二人がゲスト。前半は、卒制の雰囲気を決定付けたお菓子の話。後半では、ゼミ生二人に学生時代を通じてデザイナー像やデザイン観がどう変わっていったのかを聞いてみました。

→ 第73回東洋美術学校卒業制作展

#038
ゼミ生と語る卒業制作の話（ゲスト：喜多くるみさん＋中村汐里さん）

もうすぐ始まる東洋美術学校の卒業制作展を前に、大林がクリエイティブデザイン科で受け持っているゼミ生の二人をゲストに招いて、どんな卒業制作物をどんなプロセスで進めてきたのかお話を聞いていたら、教員会議のようになってしまいました。

→ 第73回東洋美術学校卒業制作展
→ 緒方壽人『コンヴィヴィアル・テクノロジーー人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』

#037
多摩美講義と柳宗理の話

今回のネタは、大林が登壇したTama Design Universityの講義と、中村が執筆したDesigningの記事。汚ない鍋について、柳宗理ブームの謎、プロセスとしてのポッドキャスト、モダンデザインがリバイバルするときの多様さなどについて話をしました。

→ 東京ミッドタウン・デザインハブ第94回企画展「Tama Design University」大林講義動画
→ デザインビジネスマガジン"Designing" ― デザイン読書補講 10コマ目『CasaBRUTUS 柳宗理』

#036
ポッドキャスト健康法とメディア受容の世代差の話

2022年最初のポッドキャストの収録は、「デザインのよみかた」をプロジェクトとして始動させた去年の振り返りからスタート。特別顧問の河野三男さんも参加して三人でおこなった忘年会で出た「おおやけ性」の話、正月に実家で感じた世代差によるメディア受容の違いの話などをしました。

#035
ワーマンとシロクマ本とハードコアIAグループの話

前回ゲストの大橋さんの話を振り返りながら、その補足として、情報設計の分野であるインフォメーションアーキテクチャの始祖リチャード・ソール・ワーマンと通称シロクマ本『Web情報アーキテクチャ』にある軋轢や、地下シンジケート「ハードコアIA」グループの話などをしました。

→ Richard Saul Wurman "Information Architects"
→ 『情報アーキテクチャ第4版 ―見つけやすく理解しやすい情報設計』（通称シロクマ本の最新版の翻訳）
→ EKRITS：大林寛『ある（情報）アーキテクチャ』

#034
デジタルミュージアムとメディオロジー（ゲスト：大橋正司さん）

前回に引き続き、デジタル庁のデザイナーユニットに所属されているサイフォン合同会社代表の大橋正司さんをゲストにお招きして、会社で取り組まれているGLAMのあり方、artscapeのデジタルアーカイブスタディの記事、レジス・ドゥブレのメディオロジーの話などをお聞きしました。

→ artscape：デジタルアーカイブスタディ - ミュージアム・ロストが起動させた“第四世代の美術館”
→ 日本の美術館サイトはどうすればもっと良くなるか
→ Wikipedia：レジス・ドゥブレ
→ World IA Day

#033
デジタル庁のインフォメーションアーキテクチャ（ゲスト：大橋正司さん）

今回はデジタル庁のデザイナーユニットに所属されているサイフォン合同会社代表の大橋正司さんをゲストにお招きしました。デジタル庁での仕事内容や、大橋さんの所属されているデジタルアーカイブ学会での問題意識との共通点などをお話いただきました。

→ サイフォン合同会社
→ デジタル庁
→ デジタル庁が大切にしたい、アクセシビリティとアカウンタビリティ
→ デジタルアーカイブ学会

#032
アンビエントと民藝とヴァージル・アブローの話

前回のゲスト今田順さんの回を振り返りながら、アンビエントの解釈についての話。それからデザイン読書補講『わかりやすい民藝』と「Tama Design University」での講義のお知らせ、訃報のあったヴァージル・アブローの魅力について語りました。

→ デザインビジネスマガジン"Designing"：デザイン読書補講 10コマ目『わかりやすい民藝』
→ 東京ミッドタウン・デザインハブ第94回企画展「Tama Design University」
→ Louis Vuitton 2019SS MEN'S
→ A$AP Rocky "Fashion Killa" MV

#031
場のデザインとブライアン・イーノ（ゲスト：今田順さん）

引き続き地域価値共創センターの今田順さんをゲストにお迎えした後編。今田さんがされてきたカフェが題材の授業、伝説の講評会、お好み焼きのリテラシー、クルミド出版の本、ブライアン・イーノの言葉についてなど、いろんなお話をしました。

→ 飯田美樹『カフェから時代は創られる』
→ 'Working with Brian Eno on design principles for streets'
→ エリック・タム『ブライアン・イーノ』
→ ブライアン・イーノが語る、ポストコロナ社会への提言とこれからの音楽体験
→ 内藤廣『建築の難問』

#030
平和都市での官民連携の場づくり（ゲスト：今田順さん）

今回ゲストにお迎えしたのは、広島の地域価値共創センターでディレクターをされている今田順さん。官民連携でどんなまちづくりをされているのかから、前職の国分寺にあるクルミドコーヒーのクルミド出版の仕事まで、いろいろとお聞きしました。

→ 地域価値共創センター
→ クルミド出版

#029
本と編集とスタンダードの話

前回ゲストの有地和毅さんとのトークを振り返りながら、本の話を広げていきました。われわれ二人の本のよみかた、文脈を編集すること、その時代性、スタンダードというものは事後的につくられるんじゃないか、といった話をしています。

→ STANDARD JOURNAL - NISHINO SWEAT

#027
本が糸を引く場所のデザイン（ゲスト：有地和毅さん）

今回はブックディレクターの有地和毅さんをゲストにお招きして、「よみかたのデザイン」をテーマに話をしました。本の粘性とは？環境の可読性を高めるためのコードとは？コミュニケーションが生まれるような本棚にするために、普段どのような工夫をされているのか、いろいろとお聞きしています。

→ 文喫
→ YOURS BOOK STORE

#026
働き方のデザインとホラー映画と対話型鑑賞会の話

前回の石塚さんのゲスト回を振り返りながら、働き方のデザインについて話したり、最近大林がハマっているホラー映画の見方、先日中村が参加した対話型鑑賞会、芸術新潮の最新号「民藝」を読んだ感想などについて、フリートークをしました。

→ Rotten Tomatoes：The Ultimate Horror Movie Showdown
→ 芸術新潮 2021年10月号【特集】これからを生き抜くための民藝

#025
生活の中に生態系をつくり実存を楽しむ（ゲスト：石塚集さん）

前回に引き続き、ゲストに石塚集さんをお招きして、最近興味を持たれている詩や新しいオフィス、アクアポニックスなどについてお聞きしています。これまで石塚さんがされてきたさまざまな仕事が、どのようにデザインへとつながっていったのか、段々と見えてきました。

#024
無意識に経験しているものの感覚をつかむ（ゲスト：石塚集さん）

デザインや編集などのさまざまな仕事に携わりながら、東洋美術学校で「エクスペリエンスデザイン」の授業を受け持たれている石塚集さんをゲストにお招きして、デザイン教育の話をうかがいしました。無意識に経験していることを意識化し、自分が楽しいと思えるものへと誘い出す、創意工夫に富んだ授業内容についてお聞きしています。

→ Expression
→ 石塚さん担当の日刊ゲンダイのコラム

#023 講義再考
「デザインのよみかた〈再読〉」後編

イベント「デザインのよみかた〈再読〉」の振り返りの後編ですが、今回はさらにその先のデザインについて考えていくために、デザインビジネスマガジン"Designing"にアップされたばかりの谷崎潤一郎『陰翳礼讃』に触れつつ、社会的存在意義を問われる人新世の企業経営がデザインに与える影響について話をしました。

→ 講義記録：デザインのよみかた〈再読〉
→ デザインビジネスマガジン"Designing"：デザイン読書補講 8コマ目谷崎潤一郎『陰翳礼讃』
→ ÉKRITS：中村将大「濾過されるデザインのプロセス — 分別の超越・未分明の自覚」
→ 岡崎乾二郎『感覚のエデン』

#022 講義再考
「デザインのよみかた〈再読〉」前編

2019年3月12日に六本木の文喫で開催したイベント「デザインのよみかた〈再読〉」の振り返り。この回はテキストが文字起こしされておらず、Webサイトにイベントの写真とグラフィックレコーディングが掲載されているだけなので、われわれもそれを見て思い出しながらのトークになりました。

→ 講義記録：デザインのよみかた〈再読〉

#021 講義テキスト再読
「これからのデザインを一緒にデザインしよう」後編

Webサイトに掲載された講義テキストの再読シリーズ第四弾「これからのデザインを一緒にデザインしよう」の後編。今回は三年前の講義で挙げたテーマ「人類学」「禅」「現代思想」「民藝」について、それぞれその後を振り返ってみたんですが、意外と各方面での活動で実を結んでいました。

→ 講義テキスト：これからのデザインを一緒にデザインしよう
→ ÉKRITS：More-Than-Human特設サイト
→ WWDC21 - Apple Developer
→ 『民藝』令和2年10月号（814号）「特集日本のざる・かご」
→ 『民藝』令和3年1月号（817号）「特集民藝運動の文字」

#020 講義テキスト再読
「これからのデザインを一緒にデザインしよう」前編

Webサイトに掲載された講義テキストの再読シリーズ第四弾「これからのデザインを一緒にデザインしよう」の前編。この講義のテーマに沿って、日本におけるモダニズム運動とも言える「民藝」と、当たり前に存在するものを再認識させる可能性を持つ「レンマ」のポテンシャルについて語りました。

→ 講義テキスト：これからのデザインを一緒にデザインしよう

#019 デザイン名著をよみとく
高安啓介『近代デザインの美学』

オンラインイベントとして公開収録された「デザイン名著をよみとく」シリーズの第四弾は、高安啓介さんの『近代デザインの美学』をピックアップ。最初にこの本の近代デザイン史観をおさらいして、美学の観点から読み直しながら、なぜ近代デザインを美学として書く必要があったのかを考えていきました。

→ 高安啓介『近代デザインの美学』
→ 公開収録時のグラフィックレコーディング（PDF）

#018
公開収録直前ブレスト会議

2021年8月29日（日）16時から開催するオンラインイベント"SUNDAY AFTERNOON RADIO「デザインのよみかた」Vol.1"に向けた直前のブレスト会議。当日読み解く『近代デザインの美学』は結構なボリュームで、構成を決めるのに一苦労しました。これを聞いて興味を持たれた方は、ぜひイベントにもご参加ください。

→ SUNDAY AFTERNOON RADIO「デザインのよみかた」Vol.1
→ 学習まんが「記号とアブダクション」

#017 講義テキスト再読
「デザインで重要なのはセンスかロジックか」後編

Webサイトにある講義テキスト再読シリーズ第三弾「デザインで重要なのはセンスかロジックか」の後編。ロジハラ体質の人が使うことの多いロジックの話から、論証性と創造性の関係、帰納法で考えられてしまう教育過程まで、Clubhouseに乗り遅れてポッドキャストを始めた二人が、可能な限りロジカルに解説します。

→ 講義テキスト：デザインで重要なのはセンスかロジックか

#016 講義テキスト再読
「デザインで重要なのはセンスかロジックか」前編

「デザインのよみかた」のWebサイトに掲載されている講義テキストの再読シリーズ第三弾「デザインで重要なのはセンスかロジックか」前編。デザインにはセンスとロジックのどちらも必要なのですが、今回はとくにロジカルシンキングの源流と思われるヤッピー文化を深く掘り下げてみました。

→ 講義テキスト：デザインで重要なのはセンスかロジックか
→ カント『判断力批判』(上) (下)
→ Billboard Hot 100 - Week of Sep. 28, 1985

#015 講義テキスト再読
「いいデザインとはなにか」後編

前回に引き続いて、講義テキストの再読シリーズ第二回。「いいデザイン」として定着したモダンデザインは、どのように啓蒙されてきたのか。それを牽引した建築史を中心に振り返ってみました。最後にオンラインイベントのお知らせもあります。

→ 講義テキスト：いいデザインとはなにか
→ 世界デザイン会議
→ 豊川斎赫『丹下健三建築論集』

#013
第一回デザイン年表改訂会議

われわれが三年前に作成したデザイン年表を見直す企画会議。果たして改善の方向性とそれぞれの役割は見つかるのでしょうか。デザイン年表は「デザインのよみかた」のWebサイトでダウンロードできますので、ぜひそれを眺めながら聞いてみてください。

→ デザインのよみかたの年表（PDF 774KB）
→ デザインビジネスマガジン"Designing"：デザイン読書補講 6コマ目中村好文『パン屋の手紙』
→ 『スパイスの科学大図鑑：香りの効果的な引き出し方や相性を徹底解明』
→ 高安啓介『近代デザインの美学』

#012
最近教えていること後編

前回に引き続き、最近教えていることのハイライトを紹介。自然のコスモスに委ねるオブジェクト指向と、意味のカテゴリから条件で捉えるタスク指向について、マックス・ビルや鈴木大拙を引いたり、スパイスハーブティーの余談をしながら考えてみました。

→ 講義テキスト：これからのデザインを一緒にデザインしよう

#011
最近教えていること前編

このプロジェクトの特別顧問に就任した河野三男さんも交えたロビン・キンロス『モダン・タイポグラフィ』の座談会のテキストを先日公開しました。今回はその座談会の紹介と、それぞれが「最近教えていること」のハイライトを話しました。

→ デザイン名著をよみとく#3 ロビン・キンロス『モダン・タイポグラフィ』
→ The Design Ladder by Dansk Design Center (PDF)

#010 講義テキスト再読
「デザインという言葉を整理しよう」後編

「デザインのよみかた」のWebサイトに掲載された講義テキストの再読シリーズ第一弾「デザインという言葉を整理しよう」の後編。結論部分の「これからのデザインに必要な世界観」について、アクターネットワークセオリーに関する議論を踏まえながら振り返りました。

→ 講義テキスト：デザインという言葉を整理しよう
→ 久保明教『ブルーノ・ラトゥールの取説』

#009 講義テキスト再読
「デザインという言葉を整理しよう」前編

「デザインのよみかた」のWebサイトに掲載されている講義テキストの再読シリーズ。第一回は「デザインという言葉を整理しよう」をもう一度読みながら、講義の準備段階でどんなことを考えていたのか、今講義を振り返ってどう思うかなどを語り合いました。

→ 講義テキスト：デザインという言葉を整理しよう

#008
「デザインのよみかた」の歩き方

2021年6月9日にローンチした「デザインのよみかた」のWebサイトを楽しんでもらうための歩き方。設計やデザインの意図、コンテンツの紹介、ポッドキャストのカバーアートの制作秘話などをお話していきます。ご意見・ご感想もお待ちしております。

#007
デザイン授業プログラムの検証

中村が東洋美術学校コミュニケーションデザイン専攻で作成して、段階的に実施された授業プログラム。そのカリキュラムを通ってきた生徒たちを受け持ち、著しいリテラシーと学習意欲の向上を感じた大林が、くわしくその経緯や意図などを聞いていきます。

→ note：中村将大 ―「デザインの教育」をデザインする

#006 デザイン名著をよみとく
トーマス・トウェイツ『ゼロからトースターを作ってみた結果』

2009年当時にRCAの学生だったトーマス・トウェイツがおこなった卒業制作「トースター・プロジェクト」をまとめた著書から、ゼロイチ神話や工業生態系のサステナビリティを読み解きつつ、前回に引き続き卒業制作の意義について考えていきます。

→ トーマス・トウェイツ『ゼロからトースターを作ってみた結果』
→ bound baw：「トースターをゼロから作った男が、今度は現代社会に疲れてヤギになった。」

#005
卒業制作展を終えて（ゲスト嶋田幸乃さん）

このPodcastで初めてのゲストが登場。2021年2月5日から10日に開催された東洋美術学校の卒業制作展で最優秀賞を受賞した嶋田幸乃さんをお招きして、今回の出展した「Colere」について話を聞きながら、改めて卒業制作とは何なのかを考えていきます。

→ 嶋田さんの卒業制作「Colere」

#004 デザイン名著をよみとく
ロビン・キンロス『モダン・タイポグラフィ』

17世紀の啓蒙主義をモダンの起源としてタイポグラフィ史を編纂したロビン・キンロスの『モダン・タイポグラフィ』が2020年11月に翻訳されて出版されました。様式だけではなく文明の発展という観点からモダニティを捉え直した著書を読み解いていきます。

→ ロビン・キンロス『モダン・タイポグラフィ』
→ デザイン名著をよみとく #3 ロビン・キンロス『モダン・タイポグラフィ』ゲスト：河野三男さん

#003
東美祭を終えて、デザインの初期衝動

2020年11月22日にオンラインで開催された東洋美術学校の「東美祭」に出演した後日談。当日話したデザインとの出会い、そのときの初期衝動について、振り返りつつ話します。その頃からずっと変わらないこと、変わってしまったことなどについて語り合います。

→ 大林が中学時代に作成したプリンスミックステープ
→ 大林が高校時代に使っていたバインダーの背表紙

#002 デザイン名著をよみとく
カール・ゲルストナー『デザイニング・プログラム』

長らく日本語訳が絶版になっていたカール・ゲルストナー『デザイニング・プログラム』が2020年10月に新訳で出版されました。内容と造形の統合の解をプログラムとしてデザインしようとした名著を、マラルメ『骰子一擲』や原広司『空間〈機能から様相へ〉』などを参照しながら読み解きます。

→ カール・ゲルストナー『デザイニング・プログラム』

#001
「デザインのよみかた」について

これまで「デザインのよみかた」という講義を何度かしてきたのですが、この度プロジェクトとしてWebサイトをつくりました。それに合わせて、このポッドキャスト「AFTERNOON RADIO デザインのよみかた」を開始。初回は二人の馴れ初めから、プロジェクトの発端までを振り返ります。

→ Schoo「デザインのよみかた」
→ 学校法人専門学校東洋美術学校
→ ÉKRITS / エクリ